関節痛と漢方

関節リウマチは国内に約40万~50万人の患者が居ると考えられ、決して珍しい病気でも、他人事の病気でもありません。その原因は免疫の異常であり、関節(滑膜)に炎症を起こして、関節(軟骨・骨)の破壊が進んでいきます。
西洋医学では、近年、診断法や治療方法が進歩しております。早期に発見するための取り組みが進んでおりますし、病状が進行する前に治療する方法も開発されています。なので、関節リウマチの症状を疑ったときは、まずは早めの病院受診をお勧めします。
さて、漢方治療でも関節リウマチに対処しております。対症療法としては、痛みや炎症を抑えることで、副作用の多い西洋薬を減らすことが期待出来ます。そして、根本治療として、駆お血剤を用いて治していきます。
関節痛であれ、筋肉痛であれ、漢方治療はその人の全体像の陰陽と虚実を測って、それにふさわしい薬方を用います。現代医学の患部を狙ってのピンポイント的の治療と比べて、より根本的な治療となります。
たとえば膝(ひざ)関節に水の溜まるのがあります。現代医学ではこの水腫から滲出液を拭き取ることをしますが、あとあと溜まるで厄介(やっかい)なものです。
こうした場合、漢方では全身的の水分代謝の異常を治す方剤を用います。水が溜まらなくなり、変形性関節炎などに良い結果が得られます。