現代医学は西洋医学の流れを汲むものですが、漢方は古代中国の東洋医学が5〜6世紀に伝わり、我が国の風土になじむように改良同化されたものです。
現代医学の用薬の殆どが化学合成物ですが、漢方の用薬は生薬(しょうやく)と言って草根木皮です。僅かに鉱物質のものを含みます。用薬の違いもさることながら、治療法が異なります。現代医学は、科学的検査で知り得た病変部分をピンポイント的に治療します。
翻って、漢方では望診、問診、脈診、腹診によって、その人の全体の歪(ひず)みを正すことで、部分の病変は治癒に導かれるという、どこまでも全人的な医療を特徴としています。
今、どんな事でお悩みなのかを、お電話いただいた際にご相談いただく事も多くございます。症状について出来るだけお聞かせいただければご来院頂いた際も診療を進めやすい事もあります。お気軽にお問い合わせください。
来院後、簡単なヒアリングをさせていただきます。話した時の様子、臭いなどから感じ取ることがあります。ご来院の際、病気の検査内容がわかる書類があると診療を進めやすくなります。もし、お手元にあればお持ちください。
脈や肌の湿潤、温度、張り具合や押した際の抵抗などを確認するため、直接触れて感じ取ります。
主に漢方エキス剤を使用して治療を行います。人それぞれの体質の違いを見極めて、その都度、お薬(エキス剤)を調合・調整していくオーダーメイド的な治療です。さらに、エキス剤で不十分な場合には、漢方本来の煎じ薬を用いることも出来ます。特に、虚労(きょろう)に対しては即効性のある治療が出来ます。
これまでの診療から病状の診断をさせていただき、その方に合った漢方薬をオーダーメイドで処方します。加えて、生活習慣の改善、食習慣の改善などをアドバイスいたします。