ニキビ・肌荒れ・美容
皮膚と内臓は深い関係があります。内臓の不調が皮膚に現れると考えます。漢方では、ニキビそのものを診て治療をするだけでなく、根本的な原因を見つけ出し、改善させていきます。もちろんニキビ自体を改善していく漢方薬を用いることもあります。
中医学的にはニキビを初めとした皮膚の炎症を「熱」ととらえ、その熱を抑えることを目的にした「清熱剤」を用います。もちろん一人一人の体質やその他の原因を考慮しながら薬を選別します。胃腸障害（便秘、下痢）が原因と考えたら整腸改善を目的とした漢方薬を、血行不良（冷え性）が原因と考えたら体温を上げたり、血行をよくしたりする漢方薬を選別します。また、ニキビが化膿してしまいやすい方には、免疫力を上げてニキビになりにくい体質に変える漢方薬を処方します。根本的な原因を改善させると、生理不順が治ったり、お腹の調子が良くなったりすることもあります。
また、女性の場合は要因として、先の更年期障害と同じく瘀血の存在が指摘されます。外からの手当では解消できません。体質の虚実（弱いか強いか）の程度に合わせた駆瘀血剤が用意されています。
なお、本症に即応補陽の治療を併用することによって、瘀血の排出が促進されると共に、相貌が耀いて見えるほどの、素晴らしい効果が得られます。外からの美容法では得られない、内からの美容法です。健康と共に得られる、最高の美容法と言えます。
