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漢方コラム

確かないのもうけ─「即応補陽」

「補陽」とは漢方の用語で、読んで字の如く、太陽の大いなる陽(気・エネルギー)を補うことです。

 

太陽の大いなる「陽」は、生きとし生けるものを生かしている生命の基幹物質ですから、生命力の衰えに対しては何ものにも優先して補うべきものなのです。

 

なのに、現代医学には陰陽が無いので「補陽」の手立てもありません。漢方では、つとに重要な治療法として定着していますが、甚だしい生命力の落ち込みには、いまひとつ薬力の及ばない憾(うら)みがあります。

 

そもそも、これまでの漢方の「補陽」は、生薬(草根木皮)の煎出液(エキス散)ですから、つまりは日常の「食」における陽性食品の摂取と同じレベルの、太陽エネルギーの間接摂取なのです。

 

ところが、「即応補陽」となると、太陽エネルギーの体内励起による直接摂取ですから、間接摂取の「補陽」では及びもつかない、甚だしい生命力の落ち込み─陽がゼロ寸前の「亡陽」に対しても、回生の働きを発揮することができるのです。

 

「回生」とは起死回生のそれです。この語を辞典で引くと、「死にかかった病人を生き返らせること。転じて、非常に悪い状態からよい状態に立ち戻らせること」とあります。

 

「即応補陽」は、生命力の落ち込みに対して、大自然の摂理としての働きを発揮してくれます。化学とは次元の異なる、量子力学的の力(ちから─エネルギー)の発露です。

 

 

「即応補陽」は、病名には関わりなく、すべて「陰」の生命現象に
「即応」します。たとえば老衰は例外なく「陰多くして陽少なし」
ですから、待ったなし「補陽」が良いのです。

 

「『陽』を取り入れていると、90〜100歳はおろか、いつまでも生きられるような気がする‥‥」との声をよく耳にします。生命(いのち)の質が確実に高まるのです。こうしたご老人の声を、私はその都度(つど)厳粛に受け止めています。

 

世界的な不況が始まったと思われた2008年の暮れも押し詰まったある日、関西の86歳の老婦人から次のような報告を頂きました。

 

「先生、今年は本当にありがとうございました。おかげで一日たりとも具合の悪い日はなく、元気に過ごせましたことは、言葉では言い尽くせぬ、ありがたいことでございます。この調子だと、90〜100歳は夢でないような気がします。自分のことは全部自分で致します。力余って店のことまで手を出すと『かまうな』と娘に叱られています。2006〜2007年は寝たきり老人で、死にたいと言って家人を困らせていた私が、こんなに元気に、顔色も良く、人様から顔に全然ケン(険=とげとげしい表情)が無くなって幸せそうと言われます。うれしいです。まずは御礼と共にご報告申し上げます」(原文のまま)

 

新聞やテレビで有名人の訃報を見聞きするたびに、私は惻隠(そくいん)の情に駆られます。〝生命素〟による「即応補陽」が念頭にあるからです。この新しい食のかたちの働きの実際例は、拙著「確かないのちもうけ」に詳しく載せてあります。冒頭の一例を以上に紹介させていただきました。

 

 

「いざというとき、〝生命素〟と救急車とどちらを先に‥‥」と、
よく聞かれます。私の答えはいつも決まっています。

 

それは、機をのがさず、透(す)かさずに〝生命素〟です。たとえば、喘息の重積発作や心臓病の発作の如く「亡陽」と思(おぼ)しきときは、「即応」する「補陽」を先決するに越したことはないのです。

 

 

大人の喘息は陽病のこともありますが、小児喘息は
すべて陰に発している「虚労」の病です。

 

「虚労」とは読んで字の如く、心身が虛し、内臓諸器官が労(つか)れている状態を言います。小児喘息は呼吸器系統の虚労から発しています。虚労から脱け出ることをしないと、喘息は青年期へと移行してしまいます。

 

ところで、「生老病死」の四苦のうち、「生の苦」について、仏教では「生まれて来たこと自体が苦である」としていますが、高邁(こうまい)な哲理はさて措いても、喘息の如き持病をかかえていることは、「生の苦」の始まりと言えます。喘息の他に中耳炎、難聴における生の苦に対する「即応補陽」による実際例を、拙著「確かないのちもうけ」に載せてあります。

 

 

陰病であり、「亡陽」でさえある心臓病には、「即応補陽」が
優先されます。思いのほか良い結果が得られます。

 

陰陽の物理的な現象の例として、求心力と遠心力があります。前者は陽の、後者は陰の、それぞれの働きの発露(あらわれ)です。心肥大や拡張型心筋症は遠心力が働いている現象ですから典型的な陰病と言えます。

 

狭心症や心筋梗塞は陽に発していることも間々ありますが、高齢者によく見られる「虚労」が伴っているときは、陰性病として対処することが、ぜひとも必要です。

 

それは手術や薬物による治療とは次元の異なる太陽の大いなる陽(気・エネルギー)を直に取り入れる「即応補陽」です。生命の基幹物質を積極的に摂取することが、「確かないのちもうけ」となるのです。

 

心臓病における肥大や、血管や弁の異常で手術が予定されていたが、「即応補陽」の結果取り消され、主治医から「一体何をしていたのか」とか、心臓外科医から「これでは俺たちはメシの食いあげだ」と言われたとの声を耳にします。そうした実際例を拙著「確かないのちもうけ」に載せてあります。

 

 

がんも陰性と陽性に分別されます。陽に発したものも、抗がん剤や
放射線の治療で、あるいは、病勢がつのり末期となるにつれて、陰
病に移行して「亡陽」の果てになります。

 

現代医学には陽病、陰病の分別はありませんから、がんに対しては一様に切除、薬殺、焼殺といった手法が採られています。まさしく現代医学のがん治療は闘病と言えます。

 

それに引き替え、漢方では闘うのではなく、「足らざるを補う」全人的治療になります。足らざるは太陽の大いなる陽(気・エネルギー)です。陽性がんは別にして、この病の大部を占める陰性がんには、「即応補陽」に徹することで、新たな発見があります。

 

 

抗がん剤の副作用で苦しんでいたり、あるいは、「もう治療の手だ
てはありません」と宣告されていても。あきらめないで‥‥。
視点を変えると発見があります。

 

抗がん剤や放射線は、極め付きの陰性です。受け入れ物質の陰が大きいほど、副作用も大きくなります。こうした陰陽の法則に、陰プラス陽はプラスマイナスゼロ(副作用ゼロ)の方程式を成立させるのが「即応補陽」です。

 

実際に、最も強力な抗がん剤(したがって副作用も強い)を用いても、「即応補陽」を同時進行させることにより、副作用が消去されます。治療効果が弥増し(いやま)し、主治医から「一体何をしていたのか、教えて‥‥」との声をよく耳にします。

 

「治療の手だてはもう無い」と言われても、余命を宣告されても、それは生命現象を分子レベルでとらえてのことです。治病や救命といった、こと生命現象に関する限り、分子の限界を超えてさらに極微の世界、高次元の働きである、量子力学の視点からの見通しが必要なのです。

 

量子力学は、太陽の光の粒子レベルの力(ちから─エネルギー)の働きをとらえと共に、生命は大自然─宇宙とひとつらなりのものであるという、ミクロとマクロ、両方にまたがる量子物理の世界を明らかにしています。

 

こうした量子力学の働きの世界は、陰陽の働きの世界と合一であることは前記しました。「即応補陽」の」働きを裏付けするものです。それにつけても、ホログラフィー顕微鏡の出現が待たれます。これが完成すると、量子の世界が見えるようになるとのことです。

 

ただ、それを待たずとも「即応補陽」によって、生命に対する大自然の根本的な働きを体感することができます。体験摂取(無料)は陰性病に限りますので、予め電話でお申し越しください。

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